iComicで漫画を見てみる。

iPhoneの携帯性は、漫画や小説をどこでも見ることにもってこいなのでは、というのは誰しも思うところかと思います。
すでにAPP Storeで漫画の配信も始まっており、値段次第ではいちいちいろいろセッティングするよりは、もう買っちゃえ、という大人が出てくるのも時間の問題かと思います。

ただ今のところAPP Storeにおける漫画のラインナップはまだまだであり、価格もそれほど競争的ではないため、iPhoneで漫画をみようという人々も今はまだ試行錯誤中ではないかと思います。

iPhoneで漫画を見る方法はいくつか考えられます。
普通に写真として同期をとる方法。しかし私はやったことがありませんが、画像をめくる向きが実際の漫画と逆のため、違和感があるとのことです。
それから私はやったことがあるのですが、ORBを使ってネットワーク経由で閲覧する方法。これは、画像データをiPhone内に格納しないで良いという意味では非常に画期的なのですが、画像を一枚読み込むたびにレンダリングに時間がかかること、それからそのレンダリングがあまりシャープではないため、台詞が読みにくいということが惜しい印象がありました。

さて前置きが長くなりましたが、ここで漫画を読むことに特化していると考えられるアプリiComicの導入です。
価格は115円で缶コーヒーより安いので、なんら問題ありません。インストールはいつも通り楽ちんです。
問題は、見る対象となる画像データのiPhoneへの格納方法です。
まず基本的にZIPファイルであること。それからそのファイルはWEBサーバからダウンロードすること、となっています。
つまり普通に考えれば、ネットから画像がパックされたZIPファイルをURLを指定して落として来い、とこうなるわけです。一瞬、う〜ん?となりますよね。

まあ途中経過はおいといて、実際に私が行った方法を書いておきます。
ローカル内でのみ見られる簡易WEBサーバを立てます。私もやったことがなかったのですが、適当に検索したらanhttpdというフリーソフトがあることが分かりました。これをダウンして実行します。
これで自宅簡易WEBサーバが立ち上がりました。このソフトでいうところのルートフォルダに、画像のZIPファイルを放り込みます。
それからiComicからURLを指定して、自宅パソコンからiPhoneにダウンロードします。
私の場合は、http://192.168.?.?/test.zip、とかそういう感じです。
ZIPファイルは20MBそこそこでしたが、うちの環境では1分掛からずダウンロードできました。

そして実際見てみましたが、正直見づらいです。台詞がやはり見づらく頭にスーっと入ってこない感じ。十分見られるといえばそうなのですが、必ずしも快適ではないといったところでしょうか。
台詞のシャープさでいえば、相当頑張ってくれている感じですが。
これはアプリの出来がどうこうではなく、単にiPhoneの解像度が足らないためと思われます。おそらくiPhoneの解像度が縦横今の倍になれば、全く快適度が変わってくるものと思われます。ないものねだりをしてもしかたないのですが。
まあiPhoneの可能性を広げるという意味で、存在感のあるアプリかと思います。